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共同通信
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【ニューデリー共同】インドに亡命しているチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が男児に自らの舌を吸うよう促した動画がインターネットで拡散した問題を巡り、亡命政府のペンパ・ツェリン首相は13日、対立する中国側がダライ・ラマを中傷するために出来事の一部を切り取った動画を拡散したと批判した。
ツェリン氏はニューデリーで開いた記者会見で、動画の出元を調査したと説明。拡散は「政治的な側面が無視できない」と強調した。動画を巡って批判を浴びたダライ・ラマの法王事務所は10日に謝罪声明を出した。
ツェリン氏によると、ダライ・ラマは2月に教育団体の関係者らと面会。参加した男児が、ダライ・ラマに抱擁したいと求めた。ダライ・ラマは抱擁の後、自らの舌を吸うよう促した。実際に男児が行おうとすると、顔を離して笑顔でたしなめるしぐさを見せた。
ツェリン氏は、男児や家族が出来事を好意的に受け止めていると説明。ダライ・ラマは面会者とのスキンシップを重視しており、人々を楽しませようといたずらをすることも多くあると述べた。