チケットの隠れ手数料、事前表示義務付け
NY市議会、圧倒的多数で可決
ニューヨーク市議会は11日、コンサートやスポーツの試合などのチケット料金を巡り、高額な手数料などを全て含んだ総額について、前もって表示するよう義務付ける条例案を可決した。年末に施行される。
同条例案の下では、この措置に繰り返し違反した場合、最高5千ドルの罰金が科せられる。
今回は、市長の拒否権にも対抗できる、「49対0」の圧倒的多数で支持された。筆頭発議者のジャスティン・ブラナン議員が2018年、初めて同条例案を提出したときには、可決されなかった。
この措置は、全米に激しい怒りを引き起こした事件が相次いだのを受け、チケット購入時に加算される高額な費用を抑制に向けた最近の一連の立法措置に続くものだ。
昨年のテイラー・スウィフトのコンサートのチケット販売を巡るトラブルは、チケット販売大手「チケットマスター」の親会社「ライブ・ネーション」に対する1月の上院司法委員会の公聴会に発展した。
バイデン大統領は、支払い最終段階に加算される隠れた手数料(ジャンクフィー)を排除する連邦法案の成立を支持した。
ニューヨーク州議会も昨年、チケット購入にかかる総額を表示することをオンライン販売業者に義務付け、転売業者が最初に支払った金額を開示しない場合には罰則を科すという法案を可決した。(11日、ゴッサミスト)
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