ウーバー、車内の録音機能提供
NY市で利用者の安全確保
配車サービス「ウーバー」は12日、利用者と運転手の双方が、走行中に会話を録音できる機能をニューヨーク市内で提供すると発表した。お互いに相手には分からないように録音できるため、利用者が苦情を証明しやすくなる。
具体的には、走行中に出る青い盾のアイコン「Safety Toolkit」から録音機能を選択する。利用者が録音しても、運転手には分からない。録音された音声は自動的に保存される。利用者が苦情の証拠として使う場合、ウーバーの安全専門職員のみが再生できる。
同社のプロダクト・マネージャー、アンディ・ピメンテル・ダン氏は声明文で「安全と安心を確保するために、投資を行っている。今後も利用者と運転手のために安全ツールを増強したい」と説明している。
この録音機能は2021年12月に開発された。すでに米国内150都市、世界でも十数都市で使用可能だ。
ただし、利用者が録音を編集するなど、この機能の濫用を懸念する声も上がっている。
ニューヨーク・タクシー労働者組合のバイラビ・デサイ会長は「会社は利用者の声を優先する。弱い立場の運転手は失職する。場合によっては犯罪の濡れ衣を着せられる」と話す。
スマートフォンにはすでに録音・録画機能があり、本質的な問題解決にならないとする専門家もいる。(12日、amニューヨーク)
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