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共同通信
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【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は14日、ロシアで拘束されスパイ罪で起訴された同紙のエバン・ゲルシコビッチ記者(31)が、米東部フィラデルフィアに住む家族に手紙を送ったと報じた。拘束されているモスクワの刑事施設での生活を短く説明し「希望を失っていない」と記した。
3月下旬に拘束されてから、ゲルシコビッチ氏が家族に連絡するのは初めて。手紙は今月5日付で、ソ連系移民である両親らに宛ててロシア語で手書きした。
友人が用意した衣服などの差し入れを受け取り「父さんや母さんより服を持っていると思う」と冗談めかし、オートミールなど刑事施設での食事についても「子どもの頃を思い出す。母さんは刑事施設での食事に慣らしてくれていたんだね」と記した。「もうすぐ会うまで。返事を書いてほしい」と結んだ。
ゲルシコビッチ氏は米国籍で、モスクワ支局でロシアやウクライナを担当。ロシア連邦保安局(FSB)は、軍産複合体に関する機密情報を入手しようとしたとして中部エカテリンブルクで同氏を拘束した。米政権は解放を強く要求している。