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共同通信
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広島の原爆投下後に降った「黒い雨」を浴びたとして被爆者健康手帳の交付を広島県や広島市に申請し、却下された住民らが15日、却下処分の取り消しなどを求める訴訟の原告団を結成した。支援団体は原告団と共に同市で集会を開き「被爆者としての権利を確立することが必要だ」と呼びかけた。28日に広島地裁に提訴する。
原告団は広島県に住む23人で結成。全ての黒い雨被爆者救済と核兵器廃絶を訴えることを目的とする。広島市の原告団長岡久郁子さん(82)は「黒い雨が降った事実はあるのだから、疑わしい人(雨に遭遇したとみられる人)を全て被爆者と認めるべきだ」と強調した。