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共同通信
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与野党幹部は16日、和歌山市の街頭演説会場で爆発物が投げ込まれた事件から一夜明け、統一地方選や衆参補欠選挙の応援のため、予定通り街頭で支持を訴えた。
岸田文雄首相(自民党総裁)は大分県別府市など県内3カ所を回った。街頭演説では事件に触れず、終了後に聴衆とグータッチを交わした。東京都八王子市議選の応援に入った自民の萩生田光一政調会長は演説で「和歌山での事件があり、警備体制を強化してもらっている」と説明した。
公明党の山口那津男代表は東京都内で街頭演説し、事件について「暴挙と言わざるを得ない」と批判。警察官が近くに集まった聴衆の手荷物検査を実施した。
立憲民主党の泉健太代表は、千葉県市川市で街頭に立ち「絶対にひるむことなくマイクを持って訴え続ける」と語った。私服と制服の警察官約30人が警備に当たった。和歌山市内で支持を呼びかけた日本維新の会の藤田文武幹事長は事件には言及しなかった。
福井市での街頭演説に先立ち、共産党の小池晃書記局長は取材に「民主主義への挑戦だ」と非難した。国民民主党の玉木雄一郎代表は都内で区議候補の応援に入り、支持拡大を図った。