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共同通信
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【ハバナ共同】カリブ海の社会主義国キューバの新たな人民権力全国会議(国会、定員470人)は19日、ミゲル・ディアスカネル大統領を再選した。同日就任。任期は5年で、連続2期までのため最後の任期となる。
副大統領にはバルデスメサ氏が、最高指導機関である国家評議会の議長にはラソ氏が再選され、首相もマレロ氏の続投が決まった。ディアスカネル氏の次の指導者候補などが注目されたが、変化に乏しく世代交代も進まない新指導部となった。
ディアスカネル氏は1959年のキューバ革命以降、実質的に国を支配し続けたフィデル・カストロ氏(2016年に死去)とラウル・カストロ元国家評議会議長の兄弟以外の初のトップとして18年から国家元首の座に就いている。
21年にはラウル氏が共産党第1書記を引退、ディアスカネル氏が党トップも兼ねることになったが、新型コロナウイルス流行下での経済悪化などから大規模な反政府デモが起き、国外脱出者も急増。ディアスカネル氏は引き続き困難の中でのかじ取りを求められる。