駐車場ビルが部分崩壊、1人死亡
「全てのビルの安全確保を」と市議
ニューヨークのローアーマンハッタンにある駐車場ビルが18日午後4時過ぎに部分的に崩壊し、1人が死亡、数人が負傷した。
このビルはアン・ストリート57番地にあり、築後100年以上になる。崩壊当時、ビル内には従業員6人がいた。アーマッド・スコットさんは車を止めてビル内に入ろうとした時にビルが崩れだしたという。
「何が起こったのか見当がつかなかった」とスコットさん。「中に人がいることが分かっていたので、心配だ」と話す。
崩壊の原因は現在、調査中。市建設委員会は過去20年、梁のたるみやコンクリートの亀裂を指摘してきたという。ビルのオーナー「57アン・ストリート・リアルティ・アソシエイト」が修繕したかは不明。同社はコメントの求めに応じていない。
この事故の影響で、近隣の駐車場ビルも検査のため立入禁止となった。
市内でのビル崩壊は2019年から8件目。今年3月にもソーホーで解体中のビルの壁が崩れて5人が死亡した。市では昨年、建築基準を厳格化。ビルの構造的検査も義務付け、オーナーは今年末までに検査結果を市建設局に提出することになっていた。
市議会住宅・ビル委員会のピエリナ・サンチェス委員長は「市内にビルが100万棟。建設局は全てのビルの安全を確保すべきだ」と指摘している。(19日、ゴッサミスト)
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