スーダン退避へ、第2陣が出発

Published by
共同通信
スーダンの首都ハルツームから上がる黒煙=19日(AP=共同)

 アフリカ北東部スーダンからの在留邦人の退避に向け、防衛省は22日、新たに航空自衛隊のC2輸送機とKC767空中給油輸送機が21日夜から22日未明にかけて日本国内を出発したと明らかにした。21日午後に愛知県の小牧基地から飛び立ったC130輸送機1機に続く第2陣となる。自衛隊の海賊対処活動拠点がある周辺国のジブチに向かい待機する予定。政府は退避の実現に向け、情勢を慎重に見極める方針だ。

 スーダンでは、正規軍と準軍事組織の衝突が続く。ジブチは、自衛隊や各国軍が拠点を置いて、中東・アフリカ地域の情報収集に当たっている。防衛省は、先遣隊として連絡調整要員5人をジブチに派遣。空自機3機の受け入れ態勢を整え、退避の具体的な計画を詰める。

 今回の活動は空自と陸上自衛隊の統合任務部隊が担い、隊員計約370人で構成する。林芳正外相が19日、浜田靖一防衛相に準備行為を要請。浜田防衛相は20日に自衛隊機をジブチに派遣し、待機するよう命令した。