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共同通信
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アフリカ北東部スーダンからの在留邦人の退避に向け、航空自衛隊のC130輸送機1機が21日午後、愛知県の小牧基地を出発した。自衛隊の海賊対処活動拠点がある周辺国のジブチで待機し、輸送に備える。スーダンでは、正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘が激化しており、政府は、輸送活動の可否を慎重に判断する。
防衛省によると、自衛隊法84条の4に規定された「在外邦人等の輸送」に基づく活動。空自のC2輸送機とKC767空中給油輸送機1機ずつも準備が整えば、順次日本国内から出発する見通しだ。
スーダン情勢の悪化に伴い、19日に林芳正外相が輸送の準備行為を要請。浜田靖一防衛相が20日に空自機の派遣を命令した。空自と陸上自衛隊で計約370人の統合任務部隊を編成。同日午後、先遣隊として連絡調整要員5人が日本を出発した。