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共同通信
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【ベルリン共同】ドイツ政府は21日、1972年のミュンヘン五輪でイスラエル選手宿舎がパレスチナ・ゲリラに襲撃され、選手ら11人が死亡したテロを巡る調査委員会を設置したと発表した。フェーザー内相は声明で「あまりに長い間、透明性や責任を認めることが欠如していた」と指摘。調査委で徹底的に調べ直し、結果を開示すると強調した。
テロを巡っては、開催国西ドイツ(当時)の警備態勢の甘さや救出作戦の失敗が問題視され、ドイツ政府と遺族の間で補償金などを巡る争いが長年続いた。調査委は遺族と補償金の支払いで昨年合意した際、設置を約束していた。
調査委はイスラエルやドイツ、米国などの学者で構成。