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共同通信
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【ニューヨーク共同】米新興インターネットメディアのバズフィードは20日、報道部門「バズフィード・ニュース」を閉鎖すると発表した。米巨大ITによる交流サイト(SNS)の表示方針変更や景気低迷に伴う広告収入の減少で、報道部門の運営が困難になった。エンターテインメント情報の提供なども手がけており、全従業員の約15%を人員削減する。
無料ネットメディアのバズフィード・ニュースは広告収入に依存したビジネスモデル。米グーグルや米フェイスブックが支配するデジタル広告市場で苦戦を強いられた。さらに新型コロナウイルスが追い打ちをかけ、赤字続きだった。今後は2020年に買収を発表した同じ新興メディアのハフポストが、バズフィードの主要なニュース部門を担うという。
ペレッティ最高経営責任者(CEO)は、従業員に宛てたメッセージで「われわれは、この数年で数え切れないほどの困難に直面してきた」と強調し、デジタル広告の不振や読者層の変化といった要因を挙げた。