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共同通信
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衆院和歌山1区補欠選挙は23日投開票の結果、日本維新の会新人の元和歌山市議林佑美氏(41)が、自民党の元衆院議員門博文氏(57)=公明推薦=ら3人を破り、初当選を確実にした。統一地方選前半戦の奈良県知事選で勝利し、勢いに乗る維新が「保守王国」でも浸透。前身の政党を含めて和歌山の小選挙区では初の議席獲得を果たした。
林氏は国会議員の報酬や定数の削減をはじめ、党が掲げる「身を切る改革」を徹底すると訴えた。馬場伸幸代表や吉村洋文共同代表ら幹部が相次いで応援に入り、大阪での財政改革の実績に触れながら次世代への投資に注力する方針に支持を求めた。
門氏は経済振興策や防災減災対策の実現を掲げ、支持層を固めるため企業や団体を回った。岸田文雄首相が告示後に2回駆け付けたほか、菅義偉前首相ら自民の大物や党幹部が支援を呼びかけたが、及ばなかった。
いずれも新人で共産党の党県役員国重秀明氏(62)、政治家女子48党の党職員山本貴平氏(48)は支持が広がらなかった。