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共同通信
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政治資金規正法違反の罪で略式命令を受けた薗浦健太郎氏(自民党離党)の衆院議員辞職に伴う千葉5区補欠選挙は23日投開票され、自民新人の英利アルフィヤ氏(34)=公明推薦=が、立憲民主党新人の矢崎堅太郎氏(55)ら6人を破り、初当選を確実にした。野党候補が乱立し、政権批判票が分散。「政治とカネ」問題が争点となる中、自民が「漁夫の利」を得た形。
英利氏は選挙戦で「クリーンな政治」を目指すとアピール。保守層を意識し、防衛力強化や憲法改正の必要性を主張した。岸田文雄首相や麻生太郎副総裁ら政権幹部も応援に入り、安定政権の維持が重要だと訴えた。
矢崎氏は唯一の地元出身候補だと強調。政治とカネを巡る問題や防衛費増額に伴う増税方針を取り上げ、政権批判を展開した。泉健太代表や野田佳彦元首相らが支持拡大を呼びかけたが、競り負けた。
国民民主党新人の岡野純子氏(44)、政治家女子48党新人の織田三江氏(41)、日本維新の会新人の岸野智康氏(28)、共産党元職の斉藤和子氏(48)、無所属新人の星健太郎氏(43)はいずれも及ばなかった。