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共同通信
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【北京共同】中国共産党系の主要紙、光明日報の論説部副主任を務めた董郁玉氏(61)が複数の日本人外交官に情報を提供したなどとして中国当局にスパイ罪で3月に起訴されたことが24日、分かった。関係者が明らかにした。著名な改革派知識人で、昨年2月に北京で日本大使館員と会った直後に行方不明となっていた。
日中関係が緊張する中、中国当局は体制内の事情を知り得る人物と日本側との接触に対し、厳しく臨む姿勢を鮮明にした。日本との交流に携わった董氏の起訴が明らかになったことで、日中間の交流が停滞するのは必至だ。
董氏は米メディアとも親交が深く、米著名記者ボブ・ウッドワード氏ら日米などの60人以上が董氏の起訴に懸念を表明する書簡に署名した。
中国では今年3月に北京でアステラス製薬現地法人の日本人幹部がスパイ容疑で拘束されるなど、「国家安全」を理由とした不透明な取り締まりが相次いでいる。
関係者によると、董氏は昨年2月21日に日本大使館員と会った直後に拘束され、同9月、北京市国家安全局が正式に逮捕した。