長崎市長が退任記者会見

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共同通信
長崎市役所で退任の記者会見をする田上富久市長=25日午前

 4期16年を務め、国内外で核廃絶を訴えた長崎市の田上富久市長は25日、市役所で退任の記者会見を開いた。「進化の16年だった」と振り返り、被爆地のリーダーとしての役割を「今後も広島と連携し、(被爆の)実相を伝えていくことが大事だ」と述べた。23日投開票の市長選には出馬しなかった。後任は元国土交通省九州運輸局長の鈴木史朗氏(55)。

 田上氏は九州大卒業後の1980年に市役所に入庁。2007年、当時の伊藤一長市長が4選を目指す選挙運動中に暴力団幹部に射殺されたことを受け、補充立候補し初当選した。

 「長崎を最後の被爆地に」を合言葉に各地でスピーチした。