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共同通信
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【ジブチ共同】スーダンから自衛隊機で退避した北九州市の認定NPO法人「ロシナンテス」の川原尚行理事長が25日、ジブチで共同通信のインタビューに応じ、スーダン首都ハルツームから国外脱出拠点ポートスーダンに向かう車列をスーダン人兵士らが警護していたと証言した。敵対する正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が、それぞれの支配地域で車列の警護役となり「交互に先導しているようだった」と語った。
国連が計画した車列は23日午前4時ごろ、ハルツームの国連施設付近を出発した。川原さんは自分で用意したオフロード車で加わり、その時点では「ポートスーダンからどのように退避するのか判明していなかった」。
陸路の移動は30時間超に及んだ。強い疲労と眠気が襲う中、車列から遅れれば「死が待っている」と自らに言い聞かせ、ハンドルを握り続けた。支配地域の境界とみられる地点に着くと、それまで警護していた兵士らが車列から離れ、別の兵士らが先導を始めた。川原さんは「合意が一定程度は守られている」と感じた。