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共同通信
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トヨタ自動車が27日発表した2022年度実績は、世界生産、販売ともに過去最高を更新した。生産は前年度比6.5%増の913万247台、販売が1.0%増の960万9782台だった。新型コロナウイルス禍や半導体の需要増加による部品の調達難が和らぎつつあり、北米やアジアなど海外での生産が回復した。
国内生産は0.9%増の278万6801台で、45年ぶりの低水準となった前年度の276万843台から微増にとどまった。先進機能を備え、多くの半導体を使う高級車の生産が盛んな国内では、半導体不足の影響が続いた。
これまで世界生産、販売の最高はそれぞれ16年度の907万9562台、18年度の954万7350台だった。
22年度は国内生産が伸び悩む中、海外生産が過去最高の634万3446台となったことで全体を押し上げた。地域別では北米が3.8%増、アジアは12.4%増。海外販売も1.1%増の820万2624台と最高で、北米は前年割れしたが、中国を除くアジアと欧州が堅調だった。