死刑回避へ英豪兵の引き渡し免除

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共同通信

 日英間と日オーストラリア間の部隊移動に関する「円滑化協定(RAA)」締結承認案と関連法案は28日の参院本会議で可決される。協定は、訪問国での部隊の法的地位に関し、英豪の兵士らが日本で死刑を科される恐れがある犯罪を起こした場合の対応も想定。付属書と関連文書によると、英豪は日本への捜査援助義務を事実上免除され、身柄の引き渡しを拒否できる。日本が死刑廃止国の英豪の求めに応じ、回避措置を講じた形だ。

 協定は27日の参院外交防衛委員会で、与党などの賛成多数により可決された。締結交渉は、自軍兵士への死刑適用を懸念するオーストラリアとの間で一時難航した。