水俣病苦しみ「重く受け止める」

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共同通信

 西村明宏環境相は28日の閣議後記者会見で、水俣病の公式確認から67年となることを踏まえ、「多くの方々が健康被害に苦しまれてきた。今もなお認定申請や訴訟をする方がいることは重く受け止める」と述べた。西村氏は5月1日に熊本県水俣市で開かれる犠牲者慰霊式に出席する。

 水俣病を巡っては2022年12月、特別措置法に基づく被害地域住民の健康調査に向け、国立水俣病総合研究センター(水俣市)がMRI画像などを用いた新たな診断手法を公表。会見で西村氏は、健康調査のあり方について「専門的知見の充実や整理を図る必要があり、研究班を立ち上げる」と述べたが、メンバー構成や発足時期は明言しなかった。