スーダンから退避の邦人帰国へ

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共同通信

 【ジブチ共同】戦闘が続くスーダンから自衛隊機などで退避した日本人らが日本時間28日夕、帰国のためチャーター機で自衛隊拠点のジブチを出発した。同29日早朝に羽田空港に到着する予定という。日本政府によると、退避した日本人とその家族ら計48人が搭乗。

 外務省によると、スーダンから国外退避した日本人とその家族は27日までに計65人で、一部は既に個人で帰国した。

 搭乗を待っていた北九州市の認定NPO法人「ロシナンテス」の川原尚行理事長は電話取材に応じ「ようやく帰国できる。家族に会えるのを楽しみにしている」と喜んだ。スーダンの人々に「いつか会えるよう、戦闘が終わることを願っている」とも語った。

 退避者の大半は、スーダンの首都ハルツームから北東部ポートスーダンまで丸1日ほどかけて陸路で移動し、自衛隊機で24日に周辺国ジブチへ入った。陸路でエチオピアに出国した人などもいた。

 一方、武井俊輔外務副大臣は27日、スーダンから新たに日本人4人とその家族1人が、カナダ軍の輸送機でジブチに退避したと明らかにした。