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共同通信
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3月に着任した中国の呉江浩駐日大使は28日、東京都内で記者会見し、日中関係が発展するか対立に向かうかの「重大な岐路に立っている」との見方を示した。特に「台湾有事は日本有事」との認識を「荒唐無稽」と批判。日本が台湾問題を安全保障政策と結び付ければ「日本の民衆が火の中に」引きずり込まれると述べ、強くけん制した。
中国当局によるアステラス製薬の日本人男性幹部拘束については「中国の国家安全に関わるスパイ事件であり、その事実はますます確実になっている」と主張。日本政府が求める早期解放に応じない立場を示した。正常な経済活動は歓迎するとも述べ、交流停滞を食い止めたい考えもにじませた。