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共同通信
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全日本選手権出場など強豪として知られる東京都市大塩尻高(長野県塩尻市)の女子バレーボール部部長(教諭)が昨年12月、試合への集中を名目に、部員9人の前髪をはさみで切ったり、美容院で切らせたりしたことが28日、同校への取材で分かった。9人は今春卒業したが、部長と監督は4月、指導から外れた。
学校側は保護者に経緯を説明し、謝罪した。今後、2人の処分を検討する。
同校によると、監督は全日本選手権に向けた遠征合宿中、一部の3年生部員に「前髪を気にするより、試合に集中するように」と生活態度を指導。部員が指導内容について部長に相談したところ「態度で示せばよい」と伝えられ、翌日、美容院で散髪した。
部長は別の部員にも「あなたたちはどうするのか」と発言。「部員の申し出を受ける」形で、美容院に行った部員も含め、9人の前髪をはさみで切った。
学校側の聞き取りに、部長は「最後の大会を前に3年生にまとまってほしいとの考えがあった」と釈明。部長と監督は反省しているという。