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共同通信
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地金大手の田中貴金属工業(東京)は29日、金の販売価格を1グラム当たり前日比179円高の9644円に設定し、国内金小売価格の指標として約2週間ぶりに過去最高を更新した。30日も同じ価格。これまでの最高は14日の9609円だった。欧米金融不安や円安ドル高基調を背景に、金価格は3月13日に初めて9千円に達して以降、値上がり傾向が続いている。
日銀が4月28日、植田和男氏の総裁就任後では最初となる金融政策決定会合の結果を発表。大規模緩和の継続方針が明らかになり、円安ドル高が急速に進行、国内の金価格に追い風となった。
金価格は原油同様に国際的にドル建てが一般的。