今年のニューヨークは雪の少ない暖冬で、あっという間に春がやってきた印象です。
子供たちの遊び時間が増えるこの春、家族で出かけてみたい場所をいくつかご紹介させていただきます。
13歳以上のニューヨーク州の在住者や州内の学校に通う学生、州内の会社に勤務する方が利用できる、Culture Passというとてもお得なパスがあるのはご存じでしょうか?ニューヨークの市立図書館で無料の利用者カードを作成すると、そのカードを使ってニューヨークにある美術館や博物館にそれぞれ1年に1度、無料で入館することができます。大人なら1名〜、子供は数名まで無料になります(施設によって人数は異なる)。年1回でも全てを回りきるのが難しいほど多くの施設が参加しており、とってもお得なパスになります。
図書館でも子供のための多彩なクラスやイベントが無料で催されています。図書館のウェブサイトで場所やイベント内容を選択して検索すると、工作やレゴ作製、読み聞かせ、ダンスなど幅広い年齢向けの様々なクラスが見つかります。話題のSTEAM教育のクラスでテクノロジーについて触れてみるなど、新しい体験が無料でできるチャンスです。

アッパーウェストにあるChildren’s Museum of ManhattanはCulture Passが使える施設のひとつ。ホワイトハウスの大統領執務室のレプリカや、楽しみながら学べる幼児向けエリア「PlayWorks」などが人気です。展示物は頻繁に入れ替わるので何度来ても楽しめます。全館がプレイルームのような作りになっていて、子供たちは夢中で一日中遊べます。事前に申し込む様々なクラスも準備されていて、人気のクラスは常に数か月分待ちの状況です。

世界初の子供向け博物館であるブルックリン子供博物館はさらに規模が大きく、パスも使えます。クラス内容も充実していて、子供の誕生日パーティーが開けるレンタルスペースもあります。
最後に自由の女神の背中側に位置するニュージャージーのリバティーサイエンスセンターをご紹介します。目玉はなんといっても全米1の大きさを誇る巨大プラネタリウム。様々な上映プログラムが組まれており、入館チケット購入をする際に、お目当てのプログラムを時間指定で追加購入することをお勧めします。こちらは大人も楽しめる科学センターで、ロボット手術や肝臓移植などのライブ映像を見学し、術後に担当医に質問できるという大変ユニークなプログラムがあったりもします。キッズラボの科学実験クラスや7~8月に行われる1~8学年のためのLSCサイエンスキャンプは、学校休暇中の子供たちに大人気のプログラムです。
春から夏にかけて、楽しみながら学ぶ体験を家族でしてみませんか。

取材・文/MADOKA
日本発の国内・海外添乗員としての経験を経て、ニューヨークでアウトバウンド、インバウンドの両面から旅行業界に携わる。現在はVIPアテンドを務めながら、グループ専門のB2Bランドオペレーターのニューヨーク支店長として、企画から手配にいたるまで幅広い業務を行っている。大好きなニューヨークを、是非皆さんにも楽しく味わって頂きたい♪
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