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共同通信
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【キーウ共同】ウクライナのレズニコフ国防相は28日、首都キーウで共同通信の単独インタビューに応じた。ロシアに対する大規模な反転攻勢を「準備している」とし、クリミア半島を含む全領土奪還に意欲を示した。ロシアによる核威嚇は国際社会への「虚勢」だと切り捨て、5月のG7広島サミットでは「言葉だけではなく実際の成果」を期待した。
対ロ反攻は5月にも始まるとみられているが、欧米からの武器供与が頼みの綱。ロシアも防衛を強化しており、成功するかどうかは不透明だ。レズニコフ氏は開始時期や方面、地点などは「最高機密」として明らかにしなかった。
レズニコフ氏は、日本が殺傷能力のある武器を提供できない状況を「理解する」とする一方、日本は「電子戦において非常に近代的な国だ」と指摘。民間施設を攻撃するドローンへの対策は電波妨害が最も有効だとして機材支援を求めた。
G7広島サミットでは、ウクライナ情勢が主要議題の一つ。レズニコフ氏は、ロシアのプーチン政権を裁くために国際法廷を設置する必要があると強調した。