4月29日 編集後記 “グローバル人材を育むための日本の教育とは?”

 

 

4月29日 編集後記

“グローバル人材を育むための日本の教育とは?”

 

編集部が気になった1週間の出来事

ジャパンパレード、5月13日開催 NYに感謝を伝え、昨年を超える規模に
2万人を超えるNYの観衆に日本の魅力を発信する(編集部 A)

NY公共図書館、「週末休館」の危機 移民増対応で予算削減方針受け
週末も利用しているので休館が決定したら残念だが、他予算との兼ね合いを
考えると仕方がないのか(編集部 I)

ベッド・バス、チャプター11申請 26日から閉店セール
現在閉店セールが行われている。営業継続の可能性は低いか(編集部 A)

 

編集後記   “グローバル人材を育むための日本の教育とは?”

皆さん、一週間お疲れさまでした。昨日、紙面版特集号を発行しました。今回は、新学年度ということで、こちらでの日本教育を特集しました。ご協力いただきました皆さん、ありがとうございます。

今回の特集号にあたって、週5日の日本人学校、週末1日の補習授業校に加えて、私学や塾、ニューヨーク日本人教育審議会関係者、保護者会、さらには日本の教育関係者の方々など、非常に幅広い皆さんにお話をうかがわせていただきました。

それらの取材、意見交換を通じて、改めて皆さんの(日本と世界との関係の重要性を意識されているからこその)国際経験(日本でできない経験)をもった人材の必要性に対する意識と、(まさにその国際経験をつんでいる)子供たちに対する期待の高さを感じました。

一方で、その“国際経験をどのように評価するべきなのか?”、“日本における現在の教育制度において、国際経験を持った子供たちを、どのように活かすのか?伸ばすのか?”といった観点における難しさも、改めて感じました。

例えば、語学力であれば、テストで定量的に評価できますが、“語学が不十分な中で、友人を作り、学校生活をおくる”といった定性的な人間力に関しては、評価が定まっていないように感じました。(未開拓な海外市場に参入するにあたって、一番必要なのは、そのあたりの人間力であったりするんですけどね。。。)

また、“日本国内でしづらい経験”という観点では、NY地域の極めて恵まれている環境をあらためて認識する機会ともなりました。

世界でも有数の都市として、国連を含めた、世界をリードする機関・企業が軒をならべていますし、アートや歴史を感じる機会も豊富にあります。来月のジャパンパレードのような世界各国のイベントだけでなく、音楽・映画・展示会など、常にイベントやトレンドが起こっており、世界に広がったりもしています。

また、日本では会えないような日本の方にもお会いできたりします。コロナも収束してきていますし、やはりコロナ以前の活動体験を将来に引き継ぐためにも、コロナによる“出不精”を解消するためにも、今年はイベントを増やす必要があるのではないかと感じました。

最後に、この度の特集にあたっては、植村花菜ママにも取材させていただきました。植村さんの歌には、“家族の温かみ”を感じる歌が多いので、一度家族のお話をうかがいたいと思っていたのですが、取材を通じて、改めて“教育”は“共育”であり、“子育て”は、“子から育てられる機会”であることを認識させられました。(あとは、心穏やかなSpouseの必要性も。。。)


自身で言うのもなんですが、今回はなかなか読みごたえのある特集号になったと思いますし、皆さんにもいろいろと感じていただくところがあるかと思います。ぜひとも、皆さんからのご意見、お便りをお待ちしています。

ではよい週末をお過ごしください。

編集部より


今週の1枚

【東京回顧録 vol.2】 教育特集号ということで。。。
タグ :