Published by
共同通信
共同通信
【マニラ、ワシントン共同】フィリピンのマルコス大統領は4月30日、米ワシントンに向かう機内で記者会見した。周辺地域が緊張する中、「フィリピンが巻き込まれるような形で挑発的な軍事行動の拠点として使われることは認めない」と断言した。台湾有事をにらみフィリピンの軍事基地利用を狙う米国との溝が浮き彫りになった。
マルコス氏は1日、バイデン米大統領と会談する。フィリピンは2月、米国との防衛協力強化協定に基づき、米軍に国内基地4カ所の利用を新たに認めた。中国は「米国による台湾情勢への干渉」が狙いだと猛反発。フィリピンでは、台湾有事の際に巻き添えになるとの懸念が高まった。