NY市の大気、過去10年で最良の質 ぜん息による通院者が減少

 

 

NY市の大気、過去10年で最良の質

ぜん息による通院者が減少

 

写真はイメージ

 

4月に発表された、全米で最も大規模で継続的な都市大気監視プログラム「ニューヨーク市地域大気調査」によると、大気の質が過去10年間で最も改善されていることが分かった。

調査では、市保健精神衛生局とクイーンズカレッジが共同で、2008年から21年の秋にかけて、変化の追跡やヘルスリサーチのための暴露量の推定、市民への情報提供を目的に、大気質のデータを収集した。同局のウェブサイトには、調査結果が地図、グラフ、文章などで掲載されている。

大気の質は改善しているものの、ニューヨークメトロエリアは、オゾン濃度の高い日において、調査対象都市の中で12番目に汚染度が高かった。コロンビア大学のロイシン・コンメーン准教授(地球環境科学)は「ニューヨーク市は、清潔とは言えないが、これまでよりもずっと清潔になった」と強調。コンメーン氏によると、危険な汚染物質である粒子状物質2.5と窒素酸化物の濃度がともに約半分になり、二酸化硫黄はほとんど発生しなくなり、ぜん息による病院への通院者が減少していた。

同じ市内でも、大気の質は地域ごとに異なる。汚染物質である粒子状物質2.5の濃度が最も高いのは、マンハッタン区のミッドタウン、次いでグリニッジビレッジ、ソーホーだった。(4月27日、ニューヨークポスト)

 


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