生活再建へ罹災申請、石川・珠洲

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共同通信
石川県珠洲市役所の窓口で罹災証明の申請を相談する夫婦=8日午後

 震度6強の地震に見舞われた石川県珠洲市は8日、罹災証明書の申請受け付けを始めた。公的な支援を受ける際に必要で、住民らが次々と窓口を訪れた。市社会福祉協議会はボランティアの事前登録を進めている。6日から出ていた大雨警報と住民約1630人への避難指示はいずれも解除され、住民らは生活再建に向け、片付けや掃除に追われた。

 一方で、場所により地盤が緩んでいる恐れがあり、地震への警戒も続いている。県は同市の建物352棟の被害を確認。うち7棟が全壊、9棟が半壊、336棟が一部破損とする速報値を発表した。

 市の窓口を訪れた同市正院町地区の男性(78)は、自宅や車庫の屋根瓦がはがれたり、壁がひび割れたりしたと明かし「保険会社から証明書があった方がいいと言われ相談に来た。何回も何回も(地震があって)大変」とため息をついた。

 市社会福祉協議会は近隣の市や町の住民や事業所・団体に限り、ボランティアの登録を受け付けている。被災した住民らからニーズを聞き取り、作業を依頼する。