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共同通信
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ソ連が第2次大戦でナチス・ドイツに勝利したことを祝う「対ドイツ戦勝記念日」の軍事パレードが9日、モスクワ中心部の「赤の広場」で行われた。プーチン大統領は演説で「ロシアに対する本物の戦争が行われている」と述べて国民に結束を訴え、侵攻したウクライナに軍事支援を続ける欧米を非難した。
「国の将来はウクライナでの軍事作戦の参加者にかかっている」とも語り、ロシアが国の運命を左右する転換点にあるとの認識を示し、侵攻を続ける考えを明確にした。
昨年2月にウクライナ侵攻に踏み切ったロシアが、ソ連崩壊後の最大の祝日である戦勝記念日を祝うのは侵攻開始後2度目。
ロシア大統領府は今月3日未明、赤の広場に隣接し、大統領官邸があるクレムリンがウクライナの無人機2機で攻撃されたと発表し、プーチン大統領殺害を狙ったテロ行為だと非難した。今年はモスクワ中心部の交通を朝から遮断するなど厳戒態勢を敷いた。