移民の郊外移送で、NY市長に反発強まる
非常事態宣言で対抗ーロックランド郡
ニューヨーク市に押し寄せる移民対策を巡り、郊外のホテルに収容する計画を示したアダムズ市長への反発が強まっている。
対象となったのはロックランド、オレンジ両郡で、ロックランド郡はアダムズ氏が計画を明かした翌6日、非常事態を宣言。移民の流入を禁じる措置を取り、緊張感が高まっている。ニューヨーク・タイムズが伝えた。
計画では、ニューヨーク市の北に位置する両郡内の2つのホテルに、約300人を収容。最大で4ヶ月間にわたって、シェルター代わりとなる部屋のほか、食料や医療サービスを市の予算を活用して提供するとしている。
これに対し、ロックランド郡は計画の阻止に動いた。宣言を受け、郡内では許可なしに移民の輸送や収容ができなくなったとされる。
ニューヨーク市の当局者によれば、昨春以降、6万人以上の移民がニューヨークに移送されてきたという。市は、移民を受け入れ、住居や住まいの提供を続けてきた。
今回のアダムズ氏の計画は、収容力にも限界が訪れていることを浮き彫りにした形だ。アダムズ氏は、今後も増え続けることが予測される移民対策として、他の自治体にも収容負担を求めたい考え。関係者は、今回の措置について法廷で決着をつける必要性があるとの認識を示している。
ロックランド郡には、ホテル宿泊客が30日以上の連続宿泊を禁じる取り決めもある。
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