中学教諭、男性殺害疑いで逮捕

05/10/2023

　東京都江戸川区の住宅で2月、住人の男性が顔を刺されるなどして死亡する事件があり、警視庁捜査1課は10日、殺人容疑で、近くの区立松江第五中教諭尾本幸祐容疑者（36）＝東京都江東区＝を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。男性は玄関付近に倒れていて、顔や首に多数の刺し傷があった。

　捜査1課によると、尾本容疑者は「事件には関わっていません」と容疑を否認している。

　尾本容疑者の中学校と現場は150mほどの距離で、現職教諭が教育現場のそばで起きた殺人事件で逮捕される異例の事態となった。捜査1課は2人の接点やトラブルの有無などを調べる。

　捜査関係者によると、逮捕容疑は2月24日、江戸川区一之江の住宅で、山岸正文さん（63）を刃物で複数回、切り付けたり刺したりするなどして殺害した疑い。

　山岸さんは仕事から帰宅したところを襲われたとみられる。一緒に暮らしていた認知症の80代の母親から助けを求められた通行人が110番した。母親も左手首を切られて軽いけがをした。