侵攻「停滞」と異例の政権批判

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共同通信

 ロシア軍の元大佐イーゴリ・ストレルコフ氏らが創設した民間団体「怒れる愛国者クラブ」が12日、モスクワで記者会見し、ウクライナ侵攻は「停滞している」としてプーチン政権を批判した。ロシアの勝利を確実にするために各勢力の結集が必要だと呼びかけた。ウクライナでの軍事作戦への異論が封じられているロシアで、公然とした政権批判は異例だ。

 ストレルコフ氏は、昨年2月から続く侵攻でのロシア軍の戦いぶりを「受け身に回っていて、作戦の目的が達成できていない」と訴えた。「戦略と目的がはっきりせず、勝利に必要な手段を使っていない」と指摘。社会のあらゆる力を総動員すべきだと述べた。