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共同通信
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改正ドメスティックバイオレンス(DV)防止法が12日、衆院本会議で可決、成立した。被害者への接近などを禁止する保護命令の対象被害を、殴る蹴るといった暴力による身体的DVだけでなく、言葉や態度で相手を追い詰める「精神的DV」にも拡大。命令違反への厳罰化も盛り込み、保護と防止の強化を図る。施行は2024年4月1日。
近年はDVの形態が多様化。「長時間、正座させて説教する」「相手の行動を制限し自らの支配下に置く」といったケースがある。被害者支援団体などの要望も踏まえ、保護対象を広げる。
現行法では、保護対象となる被害を、身体的暴力と「生命や身体に対する脅迫」に限定している。