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共同通信
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【バンコク共同】タイの選挙管理委員会は15日、下院総選挙の開票率97%の途中経過として、小選挙区で王室改革などを訴える革新系「前進党」が113議席、タクシン元首相派の最大野党「タイ貢献党」が112議席を獲得したと発表した。プラユット首相の「タイ団結国家建設党」など親軍勢力を大きくリードしている。
貢献党が首相候補に指名するタクシン氏の次女ペートンタン氏は14日、首都バンコクの投票所で投票後、記者団に「とても良いエネルギーを感じている。多くの人が投票し変化を望んでいる」と自信を見せた。
クーデターで実権を握った親軍勢力による政権継続か、野党が政権を奪還し民主化が進展するのかが最大の焦点。首相選出は親軍勢力に有利とされ政権交代には厚い壁がある。
プラユット氏は2014年に陸軍司令官としてクーデターを主導。19年の民政移管後も政権の座にあり続けてきた。