5月14日 編集後記 “ありがとう、New York City、先生、そしてママ!”

 

 

5月14日 編集後記

“ありがとう、New York City、先生、そしてママ!”

 

編集部が気になった1週間の出来事

NY市、「読み」のカリキュラム変更へ 読む能力の後退が深刻化
3〜8年生の半数が読む能力に欠けるという結果はあまりに衝撃的。新カリキュラムに期待。(編集部 I)

NY市、越境移民の急増で危機 セントラルパークにテント村も
たくさんの移民の影響で治安がどうなるかも少し心配。(編集部 W)

NY市、体重差別を禁止 議会が可決、身長も
どう実施され、どんな影響があるのか気になる。(編集部 A)

編集後記   “ありがとう、New York City、先生、そしてママ!”

皆さん、一週間お疲れさまでした。今週は、やはり“Title 42の失効”でしょうか。“移民の国”かつ“民主主義による自由と豊かさ”を世界に誇るアメリカとしては、移民問題は常に頭を悩ますものであり、この失効が迫り、“移民関連法制が破綻している”と何十年にもわたって言われ続けてきたにも関わらず、今日まで具体的な解決策を見いだせていないところに、この問題の難しさを感じることができると思います。

移民問題は、メキシコと国境を接していないここNYでも同じで、まだまだ続くと思われます。また我々自身が、“海外からの居住者”かつマイノリティということも踏まえて、引き続き注目していきたいと考えています。

昨日のジャパンパレードはよかったですね。天候も非常によく、最寄りの72St駅周辺などは、祭りの人混み具合まで日本を真似たかのような盛況ぶりでした。なかなかアメリカ(?)では体験することのできない機会として、多くの日本人の方々にとって、非常にいい機会であっただけでなく、今回のパレードのテーマは、“NYCへの感謝。日本とアメリカのコミュニティー関係強化”ということでしたので、2,500人あまりのパレードにも多くの日本人以外の方々が参加され、ストリートフェアなどは日本人以外の方々で埋め尽くされている状況だったのも、よかったと思います。

上述の移民問題が起こるなか、このようなイベントをでき、またNYの“他国・多文化に対する寛容性”、および“日本”に対する関心の高さを再確認(空手やダンスなどの運動系から、太鼓などの音楽に加えて、食とアニメ!ナルト…)できたこともよかったのではと思います。こちらは、来週月曜号でより詳しく取り上げますので、そちらをお楽しみに。

また、先週はTeacher Appreciation Weekでしたよね。先生の大変さは、日米問わず同じで、NY州などでも、先生不足が非常に大きな問題となっています。こちらの文化のよさの一つに、感謝の気持ちをはっきりと表現することが挙げられるかと思い、先週初めに突然“先生への感謝の気持ちを形に残しませんか?”と、日本人学校・補習授業校の方々をお誘いしたところ、数日しかなかったにも関わらず、ご対応いただき、金曜日には記事にすることができました。

子供たちからのメッセージはいつもらってもうれしいものですし、こちらの文化を感じる機会としても、できてよかったと思います。ご協力いただきました皆さん、ありがとうございます。

そして、本日はいよいよ“母の日”ですね。こちらも、日頃十分に表せていない感謝の気持ちを出す機会としても、しっかりできればと思います。(まだ、アイデアにお困りの方は、メルマガの“今週のお得情報”もご参考になさってください。 Better late than Never!)

では引き続きよい週末をお過ごしください。

編集部より


今週の1枚

パレードの最後尾を飾った’NY de Volunteer’の皆さん。世界で称賛される日本の‘イベント後の片づけ’。ボランティア精神の普及とともに、この習慣もNYで、もっと広げられるといいですね。おつかれさまでした。


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