「聖三位一体」、正教会に返還

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共同通信
アンドレイ・ルブリョフ作のイコン「聖三位一体」(タス=共同)

 【モスクワ共同】ロシア正教会モスクワ総主教庁は15日、15世紀に描かれたイコンの傑作「聖三位一体」が、所蔵しているモスクワの国立トレチャコフ美術館から同正教会に返還されることが決まったと発表した。プーチン大統領が多数の信者の要請に応じたとしている。

 「聖三位一体」はモスクワ近郊セルギエフポサドのトロイツェセルギエフ大修道院でイコン画家アンドレイ・ルブリョフが描いた代表作。タス通信によると、ロシア革命後の1929年に大修道院から同美術館に移された。

 総主教庁によると「聖三位一体」は返還後、正教会の総本山であるモスクワの救世主キリスト大寺院で1年間陳列される。