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共同通信
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【北京共同】中国外務省が日本を含む各国大使館や国際機関の代表部に対し、公館の壁面を「政治的な宣伝」に利用しないよう求める通知を送ったことが16日分かった。ロシアが軍事侵攻したウクライナへの連帯を表明するスローガンを欧州などの大使館が掲げていることを問題視し、撤去を求める狙いとみられている。複数の外交筋が明らかにした。
今回の通知に欧州などの外交官らは反発。各国大使館は通知を受け取った後もウクライナへの連帯表明を続けている。中国はウクライナなど5カ国への特別代表派遣を表明し仲介外交を本格化させたが、中国は友好国のロシアに肩入れしているとして、仲介役としての資格を疑問視する声が改めて上がった。
北京では市内の幹線道路に面したカナダ大使館が中国語で「私たちはウクライナと共にある」と書かれた大きな看板を掲げている。ポーランド大使館は「ウクライナを支持する」と中国語と英語で掲示。ドイツ大使館などはウクライナ国旗を掲げて連帯を示している。