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共同通信
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北朝鮮に拉致され、2002年に帰国した地村保志さん(67)が17日、福井県小浜市で開かれた拉致問題解決を目指す支援団体の会合に出席した。「被害者家族は高齢化している。一刻の猶予も許さない切迫した問題だ」と訴え、解決のために政府が直接北朝鮮と対話することを求めた。
会合は「北朝鮮に拉致された日本人を救う福井の会」(救う会福井)の総会。地村さんは「私たちが帰国してから昨年10月で20年が過ぎたが、全く進展がなかった」と振り返り、「最近の国際情勢をみても不安や失望を感じる」と話した。
また、子どもたちへの啓発活動を紹介。「拉致を風化させないことが私たち被害者の使命」と強調した。