憲法学者、任期延長を批判

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共同通信
衆院憲法審で参考人として発言する長谷部恭男早稲田大大学院教授=18日午前

 衆院憲法審査会は18日、憲法学者2人を参考人として招き、憲法で定める「参院の緊急集会」を巡る見解を聴取した。長谷部恭男早稲田大大学院教授は憲法への新設を主張する緊急事態条項の国会議員任期延長を巡る自民党などの議論を批判した。大石真京大名誉教授は、緊急集会の開催について最大70日間だと指摘し、期間が限定されるとの認識を示した。

 緊急集会は、衆院解散後に緊急の問題が発生した場合、参院が国会権能を暫定的に代行する制度。自民などは最大70日間程度の開催を想定したもので、長期にわたる緊急時に備え、改憲による任期延長規定が必要だとしている。