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共同通信
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【ワシントン共同】バイデン米大統領は17日、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)出席のため米国を出発し、18日から広島を訪問する。現職米大統領が被爆地・広島を訪れるのは、2016年5月のオバマ氏に続き2人目。核軍縮・不拡散に絡む発言も焦点となる。
バイデン氏は16日、米政府の債務上限引き上げを巡る野党共和党との協議難航を受け、G7出席後に予定していたオーストラリアとパプアニューギニア訪問を急きょ取りやめた。訪日中の日程に影響はないとみられるが、米国内の問題に気をもみながらの広島滞在となりそうだ。日米豪印の協力枠組み「クアッド」のオーストラリアでの首脳会合も中止となった。
日本政府関係者は17日、首脳会合を21日に広島市で開催する調整に入ったと明らかにした。
バイデン氏は19~21日開催のサミットに先立ち岸田文雄首相と広島で会談し、日米同盟の連携を強化。台湾への軍事的威嚇などを続ける中国を念頭に、一方的な現状変更を容認しない方針を確認し、北朝鮮の核・ミサイル開発の対応も話し合う。