G7首脳、対ロシア制裁強化

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共同通信

 先進7カ国(G7)首脳は19日、ロシアが侵攻を続けるウクライナ情勢について広島市で討議し、輸出規制など対ロ制裁強化策を盛り込んだ声明を発表した。「われわれの支援は揺るがない」と強調。「ロシアの侵略に重要な全ての品目の輸出を制限するため、行動を拡大する」と明記した。製造や建設、輸送といった分野を列挙し、経済制裁を科す個人や団体の対象を広げる方針を打ち出した。

 核の威嚇や使用は許されないとロシアを非難。「ロシア軍の完全かつ無条件の撤退なくして公正な平和は実現されない。これは和平を求めるあらゆる呼びかけに含まれなければならない」と主張し、撤退を含まない和平案を掲げる中国をけん制した。

 第三国はロシアへ武器などの物的支援を直ちに停止しなければ「深刻なコストに直面する」と警告。前線に物資を輸送する団体を制裁対象とし、ロシアの制裁回避や迂回をさらに阻止するとした。ロシアのエネルギーへの依存度を下げ、ダイヤモンドの輸出で得る収入を削減するよう取り組む。