ChatGPTを公立校の授業で採用へ
NY市、生成AI使用禁止を撤回
ニューヨーク市のデビッド・バンクス教育局長は18日、「ChatGPT」など生成AIの可能性について、公立校でカリキュラムに取り入れていく考えを示した。一度はChatGPT を使用禁止としたが、これを撤回した。
バンクス氏は教育関連非営利団体「チョークビート」のホームページに掲載された論説文で「専門家の意見を聞いて決定した。AI のメリット、デメリットを生徒に明らかにしたい」と説明。「生成AIにより近い将来社会的な大変革が生じる可能性がある。この新技術が公平に分配され、社会経済的な格差が拡大するのを阻止する必要がある」と続けた。
具体的にはマサチューセッツ工科大学(MIT)が開発した教材を使い、AIがすでにどのように生活の中に入り込んでいるのか、今後社会にどのような影響を及ぼす可能性があるかを教えるという。バンクス氏は「教員や生徒が新技術を探求することを奨励し、支援する。そうした探求の結果を蓄積し、共有するコミュニティーを形成したい」とも記載した。
ChatGPT は最近進化が著しい生成AI の代表。ニューヨーク市は今年初め「生徒の学習に悪影響を及ぼす懸念がある」としてChatGPTの使用を禁止した。政府関係者や議会でも、生成AIに何らかの規制を行うべきだとの意見がある。(18日、ザ・ヒル)
→ 最新のニュース一覧はこちら←