特殊詐欺名簿3万人分を押収

Published by
共同通信
カンボジアの首都プノンペンで、特殊詐欺事件の日本人容疑者19人が収容されていた警察当局の関連施設=4月(共同)

 カンボジア南部のリゾートホテルを拠点としたグループによる特殊詐欺事件で、警視庁が約3万人分の名簿を押収していたことが22日、同庁への取材で分かった。詐欺の電話をかけるためのものとみられ、電話番号や住所が記載されていた。グループによる被害総額が昨年1月以降、計約9億4千万円に上るとみられることも判明した。

 名簿は電子データや書類などで、拠点のリゾートホテルから見つかった。警視庁が入手経路を調べている。

 警視庁は21日、京都府の60代女性から950万円相当の暗号資産をだまし取ったとして、詐欺容疑で住所不定無職の山田大志容疑者(38)ら19人を再逮捕していた。いずれも逮捕は3回目。