5月21日 編集後記 “ChatGPT、コミュニケーションの画一化?多様化?芸術化?”

 

 

5月21日 編集後記

“ChatGPT、コミュニケーションの画一化?多様化?芸術化?”

 

編集部が気になった1週間の出来事

NYの地下鉄ホーム、著しい空気汚染 鉄粒子のレベルは屋外平均の126倍!
ここまで空気が悪いと、地下鉄ではマスクをした方が良いのかと考えさせられる。(編集部 I)

MTA、新型改札をお披露目 横行する無銭乗車対策で
地下鉄がきれいになって治安がよくなることにも期待したい。(編集部 W)

ニューヨークが徐々に沈んでいる 年間1~2ミリ、気候変動による災害に脆弱
NYの一部エリアでは、30年後に洪水リスクが10倍以上になるとも予測されている。(編集部 A)

 

編集後記   “ChatGPT、コミュニケーションの画一化?多様化?芸術化?”

皆さん、一週間お疲れさまでした。今週はまだジャパンパレードの余韻が残る一週間で、月曜日の記事写真をご覧いただいて、様々な方からご連絡をいただきました。やはり、NYにおける日本のプレゼンスを高めるイベントを通じて、日本コミュニティー自体も一体化できるというのはいいですね。

現在行われているG7広島サミットでも取り上げられていますが、“生成AI”が最近急激に話題にのぼっていますね。(そもそも“生成”という日本語自体が非常に聞きなれないですが。。。ちなみに英語では、Generative AIですね。こちらの方が、感覚的にもわかりやすい?)ChatGPTを開発したOpenAIのCEOが、連邦議会の公聴会でAI規制を訴える一方、GoogleのAIを使った広告・動画制作計画が報じられました。NY市でも、今年初めに使用を禁止したChatGPTを、逆に、公立校で授業採用することを金曜に発表しました。

もちろんDAILYSUNでも、AIを使った記事の翻訳を試しているのですが、まだそのままで皆さんにお届けできるレベルにはないですね。コミュニケーションには、いくつかのステップ – 伝えたい事象の言語化(記事探し、翻訳なども)、伝達(文字?音声?ビジュアル化?)、そして“成果を得る”(=伝達相手の考え方・行動に影響を与える, まさにこれが“双方向”としてのコミュニケーション)- があると思うのですが、同じ事象を伝えるにしても、子供と大人では使う言葉も異なってきますし、特に我々のようにアメリカのニュースを皆さんにお伝えする場合、そのニュースの背景・歴史(時には、アメリカ人にとっては、自明なので触れられていない…)を踏まえて、どこに焦点をあてるかという点を重視しており、そこはまだまだAIには任せられないですね。さらに、そこから“読んでよかった、新たな気づきがあった”と思っていただくのは、非常に難しいですし。(家族でさえも、うまく意図が伝わらないことはよくあるし。。。)

一方で、AIでは、翻訳・要約も文字通り一瞬でできますので、情報量・伝達頻度は格段に上がります。そこで、我々人間としては、より情報伝達にともなうコミュニケーション能力が重視されるようになるでしょうし、それには伝達対象ごとに、よりカスタマイズされたコミュニケーション方法が必要になるのではと感じていますし、場合によっては、メディア業も、文筆家、語り手(、歌手も?)のような芸術性がより必要になってくるのかもしれませんね。

雇用面においては、この変化は、かつてのアメリカ銀行に似ているのではと思います。1969年にATMが導入されて以来、銀行の窓口業務がおおいに脅かされたのですが、結果的には1970年から2010年にかけて当該業務の従業員は倍増しました。(もちろん銀行の支店運営方法は大きく変わったのですが。)

あと、若干逆説的に、生成AIの普及は、in-personの重要性を増やすことになりそうですね。(実際に、対面による即効的な反応をみないと、本当の“人物”がわからないですし。資料作成やメールなども、AIが書いてるかもしれないし。。。)。

G7においても、首脳による原爆慰霊碑への献花やウクライナのゼレンスキー大統領来日など、重要なイベントが起こっていますので、“事象の言語化”(=G7声明)というよりも、その成果(= このG7が、世界にどう影響を与えたのか?)に注目する必要が思います。

とはいえ、もしかするとこの編集後記もChatGPTが書いているかもしれないですけどね。。。では引き続きよい週末をお過ごしください。

編集部より


今週の1枚

My favorite snack @ Mitsuwa
ただし、アメリカでの”Party Size”は、倍以上の12.5ozが最小では??? カルチャーギャップ!


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