センチュリー購入巡り住民上告

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共同通信

 山口県が貴賓車としてトヨタの最高級セダン「センチュリー」を2090万円で購入したのは違法な公金支出として住民が県を相手取った訴訟で住民側は22日、請求を棄却した10日の広島高裁判決を「納得できない」とする上告状を送付した。

 原告で元県職員の松林俊治さんは高裁判決を「最小経費で最大効果を上げるという地方自治の原則を軽視した」と批判するコメントを出した。「物価高、生活苦の中で税金の無駄遣いを許さない世論は大きくなっており、最高裁で闘いを進め『センチュリー見直し』を実現したい」と訴えた。

 山口地裁判決は知事に対し全額を賠償請求するよう県に命じ、高裁判決が住民側の逆転敗訴とした。