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共同通信
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【サンパウロ共同】先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の拡大会合に参加したブラジルのルラ大統領は22日に広島市で記者会見し、ロシアの侵攻が続くウクライナ情勢について、グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国は停戦や和平への出口を望んでいるにもかかわらず、欧米諸国が実現しようとしていないとして痛烈に批判、双方の溝を際立たせた。
ルラ氏は「(グローバルサウスは)和平を見いだしたいが、ノース(主に北半球の欧米諸国)はそれを実現しようとしない」と非難。「(太平洋戦争で)米国が広島に原爆を落とすと誰も想像していなかった」と広島を引き合いに出して戦争の「激化」を懸念した。