核軍拡からの「転換点に」

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共同通信
記者会見する長崎市の鈴木史朗市長=22日午後、市役所

 長崎市の鈴木史朗市長は22日の定例記者会見で、閉幕した先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で各国首脳が被爆者と対話したことを「被爆の実相を体感した意義は大きい」と評価した。G7が出した核軍縮文書「広島ビジョン」については「不十分な点はある」としつつ、「貴重な第一歩。核軍拡に向かう流れを変える転換点となるのを期待したい」と述べた。

 広島ビジョンは「核なき世界」の実現を目指す一方、核抑止論を正当化。被爆者らから落胆の声が上がっている。

 鈴木市長は、今年8月9日の「長崎原爆の日」に開く平和祈念式典に、昨年に続きロシアとベラルーシの駐日大使を招待しないことも明らかにした。