NYで犬パルボウイルス感染症が増加
嘔吐や下痢、ワクチン接種を呼びかけ
ニューヨーク市で「犬パルボウイルス感染症(パルボ)」が増加している。パルボは、感染した犬やその排泄物に接触することで感染し、嘔吐や下痢、昏睡状態や食欲不振などの症状が現れる。市動物ケアセンター(ACC)は、ワクチン接種を呼びかけている。
ACCのデータによると、2019年と20年にそれぞれ3件、21年に10件、昨年は5件と、毎年、ごく限られた数のパルボの症例が報告されていたが、今年に入ってから、既に25件の報告があり、その数は増え続けているという。
いかなる犬でもパルボに感染するが、ワクチン未接種の犬や生後4カ月未満の子犬はリスクが高くなる。また、ジャーマンシェパードやアメリカンピットブルテリア、イングリッシュスプリンガースパニエル、ドーベルマンピンシャー、ロットワイラーなどの犬種はリスクが高いことが指摘されている。人間やその他の家庭内のペットに感染することはないという。
通常、感染から5~7日後に発症するため、感染の疑いのある犬は隔離する必要がある。パルボへの感染が確認された犬は、通常、24時間入院し、抗生物質と電解質療法の治療を受ける。ACCによると、パルボを治療せずに放置すると、90%の確率で死に至るという。(18日、ニューヨークポスト)
→ 最新のニュース一覧はこちら←